「ケトジェニック」ダイエット、その難しさは取るべき脂質の選択
「ケトジェニック」ダイエットを始める際に混乱するのは摂取する脂質についてだと思います。
ダイエットといえば、よく耳にするのは
- 「カロリーを気にして」
- 「油ものは極力避けましょう」
- 「ヘルシーな植物油を使いましょう」
- 「脂質の取りすぎは悪玉コレステロール値、中性脂肪に影響云々」
といった脂質に関するたくさんの情報。
ある程度のダイエットを経験された方にとっては「ケトジェニック」ダイエットが目指す食事バランスを「ホントかーい??」と突っ込みたくなるかもしれませんね。
脂質の種類は数多くあるけど?
脂質を積極的に摂取する。
とはいっても「どうすればいいの?サラダオイル飲むの?」と思われる方、ちょっとお待ちください。
脂質にも種類があり、基本的には常温で液体のものを「油: oil」、常温で個体になるものを「脂:fat」といいます。
そしてその脂質のなかでも、健康な身体の維持に必須のもの、そして控えめにしたほうがよいものがあります。
知っておきたい脂肪酸の知識
人の体を構成する何十兆個ともいわれる細胞。この細胞の一つ一つは膜で仕切られていますが、その膜の「仕切り」を形成しているのが「脂質」。また、脂質は水には溶けてくれない脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、K)を溶かし体への吸収を助けてくれます。
逆に言うと、ビタミンのサプリメントを摂取していても脂質を取っていないと体にうまく吸収されないので、サプリメントが無駄になってしまうということですね。
健康な身体の維持には欠かせない脂質は以下のように分けられています。
- 飽和脂肪酸(主に動物性の脂肪)
- 長鎖脂肪酸(豚、牛の脂身に多く含まれる。)
- 取りすぎると動脈硬化を促進する。
- 中鎖脂肪酸(ココナッツオイル、パームオイルなどに含まれる。)
- 肝臓でケトン体に作り替えられる。素早く吸収され、体のエネルギー源になる。
- ココナッツオイル等に含まれる中鎖脂肪酸を取り出し100%にしたものがMCT(Medium Chain Triglyceride)オイルといわれ、購入も可能です。
- 長鎖脂肪酸(豚、牛の脂身に多く含まれる。)

上の飽和脂肪酸で見ると、すぐに消化吸収されて体のエネルギーになってくれる「中鎖脂肪酸」を積極的に摂取するのがおすすめです。
- 不飽和脂肪酸(「多価」と「一価」に分けられる。オメガ3、6、9系脂肪酸)
- 多価不飽和脂肪酸(身体では作れず必須脂肪酸ともいわれる。オメガ3とオメガ6のバランスが超重要!)
- オメガ3系脂肪酸(意識して、新鮮なものをたくさんとろう!)
- αリノレン酸(シソ油、荏胡麻油、亜麻仁油など。酸化しやすい、加熱しないで使うこと。)
- EPA・DHA(青みの魚:イワシ、サンマ、サバ、マグロなどに含まれる。)
- オメガ6系脂肪酸(気が付かないうちに取りすぎ要注意!)
- リノール酸(植物油、コーン油、サンフラワー油、大豆油などに含まれる)
- オメガ3系脂肪酸(意識して、新鮮なものをたくさんとろう!)
- 一価不飽和脂肪酸(身体でも飽和脂肪酸から合成が可能な脂肪酸。)
- オメガ9系脂肪酸(オリーブオイル、アーモンドオイル、菜種オイルなど)
- LDLコレステロール(悪玉ともいわれる)を減らしHDLコレステロール(善玉ともいわれる)を増やす。酸化しにくく調理油としておすすめ。
- オメガ9系脂肪酸(オリーブオイル、アーモンドオイル、菜種オイルなど)
- 多価不飽和脂肪酸(身体では作れず必須脂肪酸ともいわれる。オメガ3とオメガ6のバランスが超重要!)

不飽和脂肪酸のなかでも「多価不飽和脂肪酸」は身体では生成できないので、食品から摂取する必要があります。しかしながらオメガ6系脂肪酸については摂取しすぎると、炎症等を引き起こすともいわれていて、オメガ3系とオメガ6系のバランスは1:2程度が良いといわれています。
上記のことから、まとめてみると、以下のようになります。
- 身体に素早く吸収されてエネルギー源となってくれる、中鎖脂肪酸(MCTオイル)はおすすめ。
- 動物性脂肪(輸入牛や輸入豚は特にかな)の摂取量には注意が必要
- 必須脂肪酸(オメガ3、オメガ6系脂肪酸)は身体では生成できないので、食物から摂取。摂取バランスはオメガ3:オメガ6=1:2。
- オリーブオイルなどのオメガ9系脂肪酸は熱に酸化しにくいので調理油におすすめ。
この4つのポイントを少しだけ覚えておいて、普段の食生活に当てはめてみてくださいね。
結局脂質はどうやってとればいい?
ケトジェニックな食生活をするうえで、脂質の摂取が大切なことを説明しました。ではそれをどのように普段の生活に当てはめていけばよいのでしょうか。
「1日に何グラムまで!」と決まっていると細かいところまでは計算するのが手間になってしまいますよね。
そんな時に私は、定められた1日の基本的なカロリー摂取量の範囲の中で、次のような簡単な目安で決めています。
※「ケトジェニックダイエット」は、原則として健康状態に問題のない方が実践するダイエットです。
- 動物性の脂肪(特に牛脂:NZ、OZ産以外、豚脂)は調理中にできるだけ減らす。
- オメガ3系脂肪酸を意識的に摂取する。(えごまオイルやシソオイルをドレッシングにひと回しで2gほど摂取できます。)
- 調理油はオリーブオイル、またはココナッツオイルを使う。
- MCTオイルを入れたバターコーヒーを朝飲む。
上記の事を念頭に置いて、脂質を摂取するようにしています。無理に増やしたり減らしたりする必要は特にはないと思います。
皆さんは「トランス脂肪酸」をご存じですか?
とても単純に説明すると、トランス脂肪酸は液体状の油を固形の油脂に加工するために「水素添加」をする際に発生します。マーガリンやショートニング、マヨネーズなどに多く含まれています。
このトランス脂肪酸の問題点は、コレステロール値を乱し動脈硬化を促進、心疾患の危険性があるということ。残念なことに日本ではこのトランス脂肪酸はスナック菓子やファストフード、菓子パンなどに含まれています。
トランス脂肪酸を避けようと思うと、非常に難しく、外食や買い食いは選択肢がほとんどありませんし、マヨネーズなどの調味料にも気を使わないといけなくなります。
私は、できるだけ自炊、外出時は自家製のスナックやお弁当を持参していますが、慣れるまではかなりの苦痛でした。
「たまにはいいよね…」というときもあるかと思います。ここはご自身の判断でどこまでを許容するかを決めていただくことかなと思います。
まとめ
このブログは、私個人が日々実践してよかったと思う食材やレシピを紹介しているので、人によって合う、合わないなどの好みが分かれることがあると思います。皆様のケトジェニックライフ、低糖質生活の参考になれば幸いとの思いから日々更新しておりますので、ご参考程度になさってください。
ケトジェニックダイエット体験談、今回は脂質の量と質について、着目してみました。
次のブログでは、糖質の摂取量について書いていきたいと思います。

